「月刊事業構想」2020年12月号を発売 国内回帰、地域分散 コロナ制限下の成長・新ビジネス

​ 新型コロナ感染症や米中対立等の国際情勢により変化したグローバル・サプライチェーン。その影響は、国内回帰による調達先の変更だけでなく、様々な新ビジネスの機会をもたらしました。さらに、3Dプリンターに代表されるアダプティブ・マニュファクチャリングは、すでに実用段階に移行しています。バーチャル空間でコミュニケーションが行われ、設計されたデジタルデータを使い、世界のいかなる場所でも、製造できる技術を手にした今、産業集積はリアルな空間だけに限定するのではなく、バーチャル空間でも起こり得ると考えられます。オンライン会議の常態化をはじめ、あらゆる分野のデジタル化が進行していく中、本誌では、いままでの先入観を捨て、新時代に先んじて対応するための様々な事例を取材しました。
 また、食の安全安心や、森林資源の有効活用、廃棄物のリサイクル、地域の身近な観光資源を活用した観光業など、これまで大切だと言われながら進展が進みにくかった分野で、変化のスピードが明らかに上がっていることも確認できました。それらの分野では、国内生産・国産化や地域分散といったことがコロナ禍以前のキーワードでしたが、今では、その捉え方が、より切実に、真剣に切望されるようになりました。本号では地域の新たな、そして具体的な事例への取材をを通じて、新時代のビジネスの在り方を展望します。

「月刊事業構想」2020年12月号
https://www.projectdesign.jp/202012/